現代におけるレトロゲームファンの神器、そして救世主。そんなハードが2015年に発売されました。その名は『レトロフリーク』。フリークとは熱狂的なファンといった意味で、まさにレトロゲームの熱烈なファンのためのゲーム機。今回はそんなとてもありがたいハードを見ていくことにしましょう。
今の時代にレトロゲームをプレイする方法
と言っておきながらあれですが、ちょっと待ってください。
まずレトロフリークそのものの話の前に話しておきたいことがあります。それはレトロゲームをプレイする方法についてです。
現代においてレトロゲームをプレイしたいなら方法は4つ。順番に見ていきましょう。
実機
まずは1つ目は実機ですね。つまり当時の本体そのもののことです。実機で遊ぶのが一番間違いありません。環境を整えられればラグが一番少ないですし、動かないソフトなんかもありませんから。
ただ、実機はうん十年前に出たもので今や貴重品となっています。なので中古品を買おうとすると結構な額に…
また劣化もしていて動かなかったり調子の悪いものも多いです。
さらに昨今のモニタでゲームをするとなるとHDMI接続が標準。一方でレトロゲームの実機はファミコンだとRFスイッチ、スーパーファミコンでも赤白黄色のコンポジット接続となりそのままでは繋げません。変換器が必要になります。しかし変換器をかますとラグが大きくなりゲームプレイに支障がある…
ということで、現代においてレトロゲームを実機でプレイするのはなかなか難しいものです。
現行のゲーム機
2つ目はSwitchやPS5など現行のゲーム機を利用する手があります。Switchのオンラインサービスを使えばファミコンやスーパーファミコンの一部のタイトルが遊べます。またプレステのオンラインサービスだとPS1やPS2の一部のタイトルを購入して現行機で遊ぶことが出来ます。
また一つのソフトとしてレトロゲームのコレクション作品なんかも発売されていますね。パッケージ版もありますしダウンロード版もあります。こちらはPCでも発売されていたりします。
ただ、やはりラインナップが少ない…遊びたいタイトルが見当たらないなんてことはしばしば起きてしまいます。
復刻版
3つ目はニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータのような復刻版を購入するというもの。
こちらは実機の見た目をしていながらHDMI接続が可能となっています。
ファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジンなど色んなゲーム機の復刻版が出ています。HDMI接続が可能なのでモニタと繋げるだけでいいし、画質が綺麗なので快適にプレイできるのが特徴ですね。
ただしデメリットもあります。
まずこれは実機にも言えることなんですが、色んなハードのゲームを遊びたければその分のハードの復刻版を買わなければいけません。ファミコンならニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ、PCエンジンならPCエンジンmini、メガドライブならメガドライブミニ…とハードごとに買う必要があるので、場所を取るんですよね。
そしてラインナップに限りがあるのが最大の短所でしょう。20~30ぐらいのタイトルのデータが本体に入っているのですが、遊べるのはそのタイトルのみ。手持ちのROMカセットを挿入して遊ぶなんてことはできないんですよね…
互換機
そして最後、4つ目に互換機を使うという手があります。こちらは当時のROMカセット等を実機のように使えるという代物。この点は非常に素晴らしい。
ただ、実機ではないので遊べないタイトルも結構あったりします。互換性に問題があるからですね。さらに、これも実機と同じで場所を取りますね。基本的にハード別に買わないといけませんから。
あと聞いたこともないよく分からない海外メーカーのものが多く、それゆえなのか性能もいまいちで遅延のあるものも多いんですよ。
レトロフリークの特徴
そんな中、状況が一変させるゲーム機が登場します。それは2015年に彗星のごとく現れたレトロフリーク。このゲーム機はマジで凄いです。神です。
それではレトロフリークにはどんな特徴があるのか見ていきましょう。
対応ハードが多い
まず、なんと11ハードものゲームがこのレトロフリーク1台で遊べちゃうんです。11ハードですよ?凄すぎるでしょ。ファミコン、スーファミ、ゲームボーイ、メガドライブ、PCエンジンといった主力ハードをきっちり抑えているのはもちろん、NESやGenesisといった海外ハードまでプレイ出来ちゃいます。レトロゲームファンにとってまさに夢のハード。
手持ちのカセットが使える
そしてレトロフリークは先ほど述べた復刻版のようなゲームが内蔵されているようなものではなく、ちゃんと手持ちのソフトで遊べちゃうのです。
現代の環境にあったHDMI接続が可能
このゲーム機は2015年に出たハードですから、もちろんHDMIでモニタと接続できます。実機のように変換器をかまさなくていいんですよね。HDMIは音声信号も含まれますから、電源ケーブル1本とケーブル1本で済みます。
本体やSDカードへのゲームの吸い出しができる
さらに本体やSDカードにゲームを取り込めるという神機能が備わっています。一旦ゲームを挿入してインストールすれば、もう遊ぶときにそのカセットは不要です。しかもインストール時にカセットにあるセーブデータを自動で取り込んでくれるんですよ。とんだけ行き届いてるんですか…(涙)
(ただし注意点があります。それはインストールしたゲームはそのインストールした本体でしか遊べないようになっていること。そうしないと無法状態になっちゃいますからね。もちろんゲームカセットを手放すときはレトロフリークにインストールしたゲームは消さないとダメです。)
セーブ機能がついている
さらに、クイックセーブが出来ちゃいます。ROMカセットはバックアップ電池が備わっていてそれでセーブデータを保持しているのですが、何十年もたった今その電池寿命が心配されます。寿命が来ればセーブすることができなくなりますからね。RPGでは致命的です。しかしこの問題もレトロフリークのセーブ機能ですっきり解決!
遅延が少ない
そして遅延関係も優秀。さすがに実機には及びませんが難しいアクションゲームも違和感なく遊べちゃいます。私はこれで忍者龍剣伝など鬼畜ゲーと呼ばれるゲームをいくつもクリアできました。
対応するコントローラーが多い & 便利機能がある
あとコントローラーが色々使えちゃうんですよ。USB接続のコントローラーならだいたい使えます。PS3やPS4のコントローラーでもいけますし、PC用ゲームパッドでも遊べちゃうという…だから本体付属のコントローラーが壊れたらどうしようなんて心配は無用というわけですね。
さらに、コントローラーアダプターさえあればスーファミのコントローラーのような実機のパッドも使えます。当時を懐かしんでプレイしたいときにいいんですよねー
あとはボタンの配置換えが出来たり、連射機能が付いていたりと便利機能がもりだくさんです。
最後に
以上のようにとてつもない数の便利な特徴を持ったレトロフリーク。この神機によってレトロゲームライフがより楽しくなりました。
また世間のレトロゲームブームが一層加速した感があります。レトロフリークに酔って気軽に配信ができるようになったからか、レトロゲーム配信者の数も以前よりかなり増えた印象ですね。
こんな神機を作ってくれたメーカー様には感謝感謝です。
それでは今回はこのあたりで。
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