ファミコンの鬼畜ゲームと言えば何ですか?そう聞かれたときに最も多くの人がこう答えるでしょう…『魔界村』と。本日はこの鬼畜ファミコンゲームを見ていきたいと思います。
どんなゲーム?
魔界村はカプコンから1986年に発売された横スクロールアクション。魔界村というソフトの名前にふさわしいおどろおどろしい世界が舞台で、襲いかかる敵を倒しながらひたすら前に進むタイプのゲームです。
このゲームは元々あったアーケードの魔界村からの移植となっています。ファミコン版も発売はカプコンからですが、移植を手掛けたのはカプコンではなくあのマイクロニクス。これに関しては後でもう少し詳しく話しましょう。
それではゲーム内容を見ていきましょうかね。
何でやねん!と言いたくなるオープニング
まずオープニングなんですが、そこに出てくるのは主人公アーサーとお姫様。何故かお墓で2人きりでくつろいでいます。こいつら一体何してんだ…しかもパンイチ…だと?
2人は何やらお楽しみだった様子。しかしなんとそこに魔物が現れて姫様が連れ去られてしまいます。いや…無用心すぎるだろ…
ということでアーサーが魔界を旅して姫様を救出しに行くことになります。
とまあ色々ツッコミどころがあるオープニングなんですが、最終的には主人公が姫を救出しに向かうという王道のストーリーですね。
気持ちの良いアクション
さて本作のアクションについてなんですが、主人公アーサーは武器をかなり素早く連射することができ、ワラワラと沸いて出るてきをひたすらに武器を打ち続けて倒していくというゲームとなっています。魔界村はこの連射が気持ちいいんですよねー。
多くの場面でシューティングゲームかよと言いたくなるぐらい武器の連射が求められます。
雰囲気バッチリの世界観
そして冒頭でも書きましたが、各ステージは魔界の雰囲気抜群です。暗がりの世界に禍々しい植物が生え、恐ろしい魔物が次々と襲ってきます。さすがカプコン、現在もバイオハザードの新作やリメイクを出してめっちゃ売れてますが、こういうのおどろおどろしいものを作るのは昔からうまいんですねえ。
さすがカプコン!と言いたくなる特徴的なシステム
さてこのゲーム、面白い特徴を備えていますのでそれを見ていきましょう。
まず挙げられるのが鎧システムです。アーサーは鎧を身にまとっていて、一発攻撃を食らうとそれが剥がれてしまいます。で、普通はシャツでも着てそうなものですが、なんとアーサーは鎧の下はパンイチ。素肌に鎧は気持ち悪いだろ…
というツッコミはファミコンゲームには野暮でしょうか。まあそれはさておき、このパンイチ状態で攻撃を食らうと1機失うという形となっています。
さらに道中で宝箱から鎧が出てくることもあり、それを取ればまたアーサーの耐久力が2発に回復。鎧システムはこんな形の仕様になっていますね。
次に武器交換システムも特徴的です。アーサーの武器は5種類あり、道中で出てくる武器アイテムを取れば手持ち武器が変わる仕組みになっています。
オーソドックスな性能を持つ槍、高速連射できる短剣、威力は強いが射程距離が短く隙も大きい松明など性能は様々。こういうシステムがあると好みで選んだり、場面に合わせて選択したりと、飽きが来なくていいですよね。それに縛りプレイで使いづらい武器のみでクリアを目指すなどいろんなことが出来ます。
脅威の難易度
そしてこのゲーム最大の特徴と言えるのが、驚異的な難易度。恐ろしいほどに難しい。なにせ1面の中間すらなかなか踏ませてくれませんから。敵の数、配置、性能、どれをとっても凶悪です。
そしてそれを象徴するのが最強の雑魚敵レッドアリーマー。数々のプレーヤーを地獄へと叩き落してきた赤い強敵です。こいつにトラウマを植え付けられた人は数多くいることでしょう。こいつには攻撃を撃っても撃っても全然当たらないんですよね。そして凶悪な起動でアタックをかましてきやがります。
攻略法はあるんですが、当時のちびっこにはそんなの簡単に開発できるわけもなく…1面でゲームを投げ出したファミコン少年の数はどれほどにおよぶのか。
そして苦労して苦労して姫のもとにたどり着いたと思ったときに知らされる絶望の現実。それは姫を助けるためにはもう1周してこなければならないというもの。そう、魔界村は2周システムという鬼畜オブ鬼畜のシステムを採用しているのです。
1周ですら絶望的な難易度なのにまたスタートからとかひどすぎる…よー考えるわこんなん…
ちょっと残念なポイント
このように驚異的な難易度を誇るのですが、このファミコン版はアーケード版よりも難しいものとなっています。その大きな理由の1つとして言えるのが、操作性の悪さです。いやそこかい!って感じですが、ファミコン版はアーサーの動きがなんかガクガクしてるんですよ…
さらにチラツキが酷いです。移植を手掛けた会社は色んな作品を移植しているのですが、チラツキが多いことで有名ですね。たとえばアーケードからファミコンへ移植された『怒』もチラツキが凄かったです。こういうネガティブな要素で難易度が上がってるのはちょっと悲しいところ。
ただアーケードをできるだけ忠実に移植したいというところからそうなってるのでしょうし、魔界村に関してはクソゲーと言えるような移植にはなっていません。むしろ良作の部類だと思います。元々のアーケード版がかなりの良ゲーだったからというのもありますが。
最後に
さてこの魔界村、難しいながらも面白いゲームだったのでとても人気が出ました。私の周りで持ってる子も結構いましたね。そうしてその後シリーズ作品が多数出ることに。
その人気は正統な後継作品がいくつも作られただけではなく、雑魚敵のレッドアリーマーを主人公としたスピンオフ作品まで出るほどでした。またこれらについても後日紹介したいと思いますので、お楽しみに。
それでは今回はこのあたりで終わりたいと思います。
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