世界で知らない人を探すのが難しいんじゃないかってぐらい有名なキャラクター、マリオ。そんなマリオを一躍有名にさせたのがファミコンソフト『スーパーマリオブラザーズ』です。今回はこの作品を見ていこうと思います。
どんなゲーム?
スーパーマリオブラザーズ、それはひげがトレードマークのおじさんが可愛らしい世界を駆け巡るゲームです。おじさんですよ?おじさん。キャラデザインのセンスが凄いですよね。イケメンのヒーローでもなく美女のヒロインでもなく、ひげのおじさんを主人公にして、それが世界一有名であり続けるキャラになってしまうんですから。
で、この作品は1985年に任天堂から発売されました。1985年といえばファミリーコンピューターが発売されてから3年目の年で、ファミコン初期の作品ということになります。
ジャンルは横スクロールアクションゲーム。視点はサイドビューとなっており、横に横にと進んでいき、敵を倒したりかわしたり、ステージの地形や仕掛けをクリアしていくというファミコン世代にはおなじみのジャンルです。
しかしこのスーマリのような地形や仕掛けを攻略していく横スクロールゲームというのは、本作が発売された時はまだまだ珍しかったですね。少なくともファミコンにはありませんでした。FC版スパルタンXが本作の少し前に発売されていましたが、これはステージギミックなどはなく敵を倒すのがメインのゲームでしたから。
ちなみにこのゲームがマリオの初代と思っている人もいるかも知れませんが、実は本作はマリオシリーズ第2段です。マリオシリーズの初代の作品はファミコン初年度の1983年に発売された『マリオブラザーズ』。
ただしスーマリとはまた違ったゲームで、当時よくあった固定画面式のアクションゲームでした。こちらも面白いと言えば面白いですが、スーマリの方が断然面白い!
脅威の売上本数
何とこのソフトは680万本以上も売れて、ファミコンの売上本数では堂々の1位となっています。いやー改めて考えるとこの本数は凄すぎますね。ドラクエもFFもドラゴンボールもテトリスもくにおくんもこれには遠く及ばない数字なのですから。
特にあの社会現象を巻き起こしたドラクエ3をも圧倒的に引き離しているというのがすごい!
当時ファミコンを持っている人はみんなスーパーマリオだけはセットで必ず持っているという感じでした。ドラクエもそうでしたが、ドラクエ以上にね。誰に聞いてもファミコン界の王様はスーパーマリオブラザーズだと答えるでしょう。
本作の定価は4900円でした。当時のファミコンはだいたいこれぐらいの値段で、年を経るごとに高い作品も出てきましたが、買いやすい価格だったというのも大ヒットの要因の一つだったのでしょう。
世界観
冒頭でも書いたように、世界観はとても可愛らしいものとなっています。
まず主人公が可愛いんですよね。おっさんなんですけど愛くるしい。特にチビ状態のあの見た目、そしてトコトコと歩いたり走ったりするあの動きは反則です。
敵も歩く茶色いキノコに、のそのそ歩いて踏まれたら甲羅に閉じこもる亀、土管からニョキニョキ生えてくる変な花、フグのようにぷくっと膨れた魚など可愛らしいものばかり。
ストーリーは悪者にさらわれたお姫様を助けに行くという王道パターンです。マリオはこれでいいんですよね。アクションが最高に面白いのでストーリーは簡潔なものでいいんです。
独特かつ爽快な操作感
他にも人気の秘訣はいろいろあるのでしょうが、プレイフィールの良さも外せません。このスーマリの操作感がすごく気持ちいいんですよ。
まずスピード感があります。アクションゲームでスピード感は本当に大事。歩けばそれなりの遅さですが、Bダッシュを駆使しながら進むとスピーディーな攻略が可能となります。このポンポンと進んでいくのが爽快なんですよね。
そしてその爽快感を支える絶妙な仕掛けや地形。狭いところをぴょんぴょん飛んで渡ったり、敵を踏み台にしたり、ジャンプ台で大ジャンプを決めたりととにかく楽しいんです。くるくる回る火の棒を素早くくぐり抜けることが出来たときの気持ちよさはヤバいですよ。
ただしマリオの挙動にはクセがあります。どんなクセがあるのかというと…滑るんです。とにかく滑る。これが頻繁に落下を招いたりします。慣れるまでは苛ついたりもするんです。滑りすぎだろ…と。
しかーし、慣れてからは逆にこの滑りが気持ちいい!この滑りを利用して普通では通れないような狭い空間もしゃがんで通れちゃったりするので、慣れるほどにスイスイとステージを攻略できるようになります。動きの不自由さを支配する喜びとでもいうのでしょうか、そういうものがこのゲームにはありますね。
バラエティ豊かなステージ
このスーパーマリオブラザーズ以前のファミコン作品と言うと、ステージが進んでも同じような背景の繰り返しというものがほとんどでした。しかし本作のステージはバラエティ豊かでプレイヤーを飽きさせません。
本作は全部で8つのワールドからなり、各ワールドは3つの通常エリアがあり最後にクッパ城が待ち構えているという構成。
地上ステージもあれば、高い場所もあり、地下もあれば、海の中を泳いだりもしちゃいます。落下の危険性を伴う高い場所はスリリング満載ですし、地下ステージやクッパ城には閉塞感と緊張感があるんですよね。
あと海の中は他のステージとは違った操作を要求されます。ステージによってビジュアルが違うだけじゃなくてちゃんとプレイの違いに反映されるのが素晴らしい!
程よい難易度
本作の魅力としては程よい難易度も挙げられると思います。
いやいや、これ難しいでしょ!って思われる方もいるかもしれません。たしかにクリアしようと思うと結構難しいです。特に8面の難易度はなかなかのもの。8-4の迷路は初見じゃまずクリアできないですしね。
しかし、あまりゲームが得意でなくとも、何度か挑戦していればワールド3とか4ぐらいは行くことが出来ると思います。それぐらい遊べればゲームに対する満足度は高いはず。全部で10エリア以上は楽しめるということですからね。
しかも隠しワープがあるので、後の方のステージも気軽に体験できるようになってるのが凄い!こういうところ、ゲーム作りが上手いですよねえ。
その後の展開
さて超絶の人気を誇ったスーパーマリオブラザーズですが、マリオはこの後も快進撃を続けます。ファミコン、スーパーファミコン、Nintendo64、Wii、Switchあらゆるハードでシリーズ作品はバカ売れし、いまだにゲーム界のキングの座に居続けてています。
しかもあまりの人気ぶりからレースやRPG、テニスやサッカーまで色んなジャンルへと派生作品が生まれていきます。しかもそれらもしっかり売れているという…特にマリオカートの人気は今も凄いものがあります。というか年々凄くなってます。
この神ともバケモノとも言えるシリーズ、今後も私達を楽しませてくれる作品がたくさん出てくることでしょうね。
というわけで今回はファミコンゲームの頂点、スーパーマリオブラザーズの紹介でした。
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